こんにちは。外構のスペシャリスト、長谷川造園の長谷川です。
新築での外構工事は、建物の工事にかかる工事費の10%程度使うとバランスの取れたものになってきます。しかし、建物にこだわりすぎて、外構工事にかけられる予算があまりないため、外構工事の予算をできるだけ節約したいと思っている方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は少ない予算の中で希望の外構プランを実現せるための節約のポイントを紹介させていただきます。
■シンプルなオープン外構にする
外構のスタイルによって金額が大きく変わってきます。
外構は大きく分けて、「オープン外構」「クローズド外構」「セミクローズド外構」の3つに分けることができます。これは、塀、門や駐車スペースなどの設置する構造物の違いによって外構のスタイルが変わってきます。
「オープン外構」は、塀やフェンスで家の周りを囲わず、開放的な印象があり、欧米で多く見られるスタイルで、東京圏や大阪圏などの都市部では、土地の面積が狭い、このような地域では、塀やフェンスにスペースを使わないオープン外構が人気です。
そして、オープン外構は敷地を塀やフェンスで囲う必要がないため、外構費が節約することができます。そのため、建売住宅では、オープン外構が多く採用され、外構工事費の節約を行っています。
■芝を張る
2つめの節約のコツや、芝を張ることです。土間コンクリートをするより格段に節約することができます。芝張りにすると高いイメージがあるかと思いますが、すごく安くなります。
外構の仕上げを芝と南条砕石と土間コンクリートで比較してみましょう。
種類 | 単価 | 10㎡での費用 |
芝 | 2,500円 | 25,000円 |
南条砕石(鋤取り、残土出し別途) | 3,500円 | 35,000円 |
土間コンクリート(鋤取り、残土出し別途) | 9,000円 | 90,000円 |
*材工共
意外と芝張りの金額が安いことがわかると思います。
また、芝はDIYすることも可能なので、さらに外構工事費を節約することができます。おしゃれな外構をするのであれば、芝張りがおすすめです。
ただし、美しい芝を保つためには芝刈などのメンテナンスが必要でので、ご注意ください。
■フェンスや塀ではなく生垣にする
3つめの節約のコツは、フェンスや塀ではなく生垣にすることです。
生垣も芝張り同様、外構工事費を節約することができます。生垣はフェンスや塀の代わりにもなりますし、目隠しにも利用することができるため、費用を抑えながら外構をおしゃれに見せることができます。
生垣もメンテナンスの手間がかかりますが、手入れされた生垣は堂々としてかっこいいものです。しかも年月がたつほど立派な風格になります。
■シンプルな玄関アプローチにする
4つめの節約のコツは、玄関アプローチをシンプルなものにし、直線で短くすることもおすすめです。
玄関アプローチとは、敷地の外や門周りから玄関にかけての歩く道のことで、コンクリートやタイル・石材を貼ったりするとともに、視線を遮るために、門柱やフェンスを設置したり、奥行きや立体感を出すために、アプローチにカーブや段差を付けたりします。そのため、いろいろなことをすると外構工事費が跳ね上がります。
玄関のアプローチは、シンプルで短い直線の作りにすることで、材料費や施工費が抑えられ、節約することができます。
■番外編
あまり外構工事で適用できる補助金制度は少ないです。弊社の本社がございます福井県であれば、住宅の新築以外の増築や改築、模様替え、修繕工事などで県産材を利用したウッドデッキなどの外構工事で利用できる補助制度があります。
ぜひ「住んでいる市区町村+補助金」などで調べてください。意外とあるかもしれません。なお、都市部であれば、地域の緑化を図ることを目的に、ある定められた条件を満たした「生垣」の設置には、助成金がおりる「生垣緑化助成制度」があります。また、バリアフリーリフォームのための「高齢者住宅改修費用助成制度」など様々な補助金があります。
■まとめ
「外構をおしゃれにするにはお金がかかる」と思っているかもしれませんが、お金をかけずに節約して外構をおしゃれにすることは可能です!!
特に外構の節約ポイントは、植栽をうまく活用することです。緑が多い家は、優雅に見えますし、植物は経年とともに風格や趣が出てきます。外構に植栽を多く取り入れることで、コストカットしつつ、緑あふれる明るい外構が演出できます。
緑をうまく利用し、節約しながら素敵な外構づくりをしていきましょう!