高額で長く利用するものだから、絶対に失敗したくないものです。そこで一番重要になってくるのが「業者選び」。当前の事ですが、ニーズに合ったデザイン力があるのはもちろんのこと、丁寧な施工、施工後の保証・アフターフォローをしてくれる優良業者を選びたいですよね。そんな信頼できるエクステリア業者の選ぶ方法を4つの項目からご紹介します。
【1】エクステリア業者を選ぶポイント
①実績・施工事例を確認すること:自分のイメージに近いものがあるか、施工事例を確認
②施工内容に合った業者を選択すること:業者によって得意分野はそれぞれ違う
③施工会社と直接契約であること:ハウスメーカーを通さず、業者に直接依頼するのが断然お得!
④イメージ画像での説明があること:口頭だけではなく3D画像(パース図面)にして説明してくれる
⑤保証・アフターサービスの有無を確認すること:安心のために、保証有りの業者を選ぶ
【2】選ぶ際の注意点+回避したい業者
①施工現場への案内を拒否する業者:以前に依頼主とトラブルがあった可能性有り
②「安い」を売りにしている業者:適正価格より安値を提示する業者は手抜き工事する危険性有り
③工事代金を一括前払いで請求する業者:経営状況が芳しくなく、施工途中で止まる可能性有り
④他社の図面・デザイン画を見せて欲しいという業者:デザインの流用はご法度!法的に裁かれるケースも
【3】業者の情報を集める方法
インターネット、SNS、情報誌、雑誌以外の業者の情報を集める方法をご紹介
①展示会・商談イベントへの参加:業者の仕事内容を直接聞く
②住んでいる人の声を聞く:利用者の生の声を聞く
【4】工事業者のタイプと特色
1エクステリア工事業者を選ぶポイント
エクテリアとはお家の第一印象を決める、言わばお家の顔となる外回りの装飾です。外から見るわが家をさらに引き立てるからこそ大事で、信頼できる工事業者にお願いしたいですよね。ここでは業者を選ぶ上で必ずしたい5つをご紹介します。
- ① 実績・施工事例を確認すること
- ② 施工内容に合った業者を選択すること
- ③ 施工会社と直接契約であること
- ④ イメージ画像での説明があること
- ⑤ 保証・アフターサービスの有無を確認すること
① 実績・施工事例を確認すること
一般的なお家を造る際、業者が信頼できるかどうか判断するのに一番重要なポイントは、その業者の「実績」です。業者の規模も大切ですが、実績は業者毎に異なります。実績・事例を確認することで自分のイメージしているものを創造可能か判断出来ますので、これまでにどのような外構工事をしてきたのか、写真または動画で確認してみましょう。また、可能であれば実際に施工した現場を案内してもらい、実際にお客様の声を聞くのも有効な方法です。
【ポイント】業者の施工事例を確認し、理想のエクステリアを設計・施工可能か見極めましょう。
実績・施工事例と同じく、下記の2つも合わせて確認しておきましょう。
・建設業許可登録業者であること
・工事に関する保険に加入していること
② 施工内容に合った業者を選択すること
エクステリアと一言で言っても、細かく分けると造園、左官、土木、電気、アルミなどの様々な素材や施工方法がからんでいます。それらを施工するには技術的スキル、機材、人材が必要で、そのため業者毎に得意不得意があります。あまり経験のない工事の場合は、外部の専門業者に依頼することが多く、その分コスト、品質、時間の面で不安が生じます。
プランに合うバランスの良い施工業者を探し出すため、出来るだけ複数社への相談・見積もりをお願いしましょう。
【ポイント】「日本庭園は得意、でも西洋風ガーデンは苦手」「玄関アプローチは高額だが、フェンスなどは定価以下」など、様々な性質を持つ業者がいます。
造園施工管理技士、造園技能士、土木施工管理技士といった外構工事の有資格者が多く在籍する会社は、技術を重視している証拠です。保有資格内容も確認しておきましょう。
③施工会社と直接契約であること
家を建てる際、エクステリアに関して「ハウスメーカーにエクステリアも含めて依頼する」、「エクステリア業者を自分たちで探し、直接契約をする」、または最近流行っている「自分でDIYする」から選ぶことになります。
ハウスメーカーにエクステリアも含めて依頼する場合、実はエクステリア業者に施工をお願いしています。そのため数%の手数料がハウスメーカー側の利益として確保され、上乗せした素材の価格が提示されています。家を建てるのにエクステリアの予算が使われ、最悪家との不釣り合いなエクステリアになる場合も。直接依頼することで無駄な出費を減らしましょう。
A社(ハウスメーカー経由)とB社(直接依頼)の費用比較事例
工事内容 | 価格 | |
A社(ハウスメーカー経由) | カーポート | 400,000円 |
駐車スペース | 380,000円 | |
門扉・門柱 | 300,000円 | |
玄関アプローチ | 200,000円 | |
フェンス | 500,000円 | |
合計金額 | 1,780,000円 | |
B社(直接依頼) | カーポート | 400,000円 |
駐車スペース | 200,000円 | |
門扉・門柱 | 200,000円 | |
玄関アプローチ | 200,000円 | |
フェンス | 400,000円 | |
合計金額 | 1,400,000円 |
【ポイント】無駄な出費を減らすために施工会社に直接依頼しよう。
④ イメージ画像での説明があること
素人には図面を見ても想像ができませんよね。サンプルで選んだものが実際の大きさになると全然違って見えたりと、素材選びも一苦労です。そこで、複雑な表情まで表現できる3DCADを使ってビジュアル化することで、理想のエクステリアに近づけることが可能です。
【ポイント】デザインを3Dの完成予想図で確認する事ができる業者を選ぼう!
⑤ 保証・アフターサービスの有無を確認すること
家・お庭を長持ちさせるのに欠かせないのが、施工後の保証・アフターサービス。見積もり際に、保証やアフターサービスの有無について確認しておきましょう。
【ポイント】保証・アフターサービスを得て、安心して家を守っていきましょう!
選ぶ際の注意点+回避したい業者
相談、見積もり際に気を付けるべき4つのポイントを紹介します。
①施工現場への案内を拒否する業者
②「安い」を売りにしている業者
③工事代金を一括前払いで請求する業者
④他社の図面・デザイン画を見せて欲しいという業者
これらの特徴が見られた場合、あまり良い業者とは言えません。
【ポイント】どれか一つでも当てはまった場合は要注意!すぐに他社に相談することをお勧めします。
① 施工現場への案内を拒否する業者
実際に施工をしたエクステリアの見学を断られる場合、または不思議な顔をした場合、その施主様との何らかのトラブルがあった可能性があるか、実際には施工していない可能性があります。実績・施工事例を確認することは、業者を選ぶ上で大切なことなので、断られたら別の業者に相談しましょう。
② 「安い」を売りにしている業者
見積もり提出の場で簡単に値引き交渉に応じる業者は注意が必要です。適正価格より安値を提示する業者は必要資材を減らしている、または未熟な職人を使っているなどの原因が考えられます。通常、適正価格で見積もりをした場合、簡単に値引きできるものではありません。
③ 工事代金を一括前払いで請求する業者
工事代金の支払いは、契約時、着工時、完成時、の3回に分けて行われるか、完成後一括支払いが主です。前払いで請求してくるのは、資金繰りが困難な状態を表し、売上不振やトラブルを抱えている可能性が大きいです。最悪のケース、費用を支払ったが施工途中で業者が捕まらない、逃げてしまうことも。
④ 他社の図面・デザイン画を見せて欲しいという業者
H社のデザインが気に入ったからと断る際に、「そのデザイン・設計でH社よりも安く工事をします」とデザインの流用を提案してくる業者には要注意です。他社のデザイン流用はご法度です。場合には施主様に訴訟を起こされるなど、後々のトラブルに巻き込まれる可能性大です。
エクステリア業者の情報を集める方法
お近くのエクステリア業社についての情報を得るために、このサイトにたどり着いた貴方様は情報を集めるプロです!でもインターネット以外にもぜひ試して欲しい方法が2つありますので、ご紹介いたします。
① 展示会・商談イベントへの参加
地域の多数の造園やエクステリア事業社が一斉に集まる「ガーデンEXPO」や「エクステリア商談会」などのイベントが季節の変わり目のタイミングで行われています。そこに行くことで多くの業者を直接見て話す事ができるのでお勧めです。
② 住んでいる人の声を聞く
自分のイメージに近いエクステリアのお宅から、施工業者の名前と満足度を教えてもらうのも有効な方法です。特に自分が気に入っている箇所について話を聞いてみてください。きっと業者について参考になる情報が聞けるはずです。
エクステリア業者の種類と特色
ガーデンデザイン事務所
ガーデンデザイナーとは、個人宅の庭や公共の公園などの美しい景観をデザイン・設計を中心にしています。工事は施工業者に依頼します。
メリット:設計&デザイン力が高い
デメリット:施工会社との連携が出来ているのか確認が必要
個人のプランナーやガーデナー
フリーランスで活動するガーデンデザイナー。縛りがないため、一風変わったデザインを提案することがあります。ちょっと他とは違うデザインにしたい人にはお勧めです。
メリット:個性的なお庭をデザイン
デメリット:施工会社との連携が出来ているのか確認が必要
庭師
その名の通り、お庭のスペシャリストです。主に個人宅の庭を設計・管理し日本庭園を製作します。実際に植物を切ったり、石を動かしたり植栽を担当します。
メリット:日本庭園を得意とする
デメリット:職人気質でこだわりが強い
エクステリア施工業者・造園会社
デザインと設計図を元に実際に施工します。多種の機材及び技術者を有し、エクステリアの全般的な施工力を充実させています。
メリット:デザイン設計から施工工事まで全般を一社で
デメリット:探すのに時間がかかる
ハウスメーカー
家を建てる専門業者で、外構に関してはさほど知識はありません。お客様との話の中で、プランに合う下請けの施工業者を選びます。ハウスメーカーが仲介業者の役割を果たすため、仲介料・紹介料が上乗せになり、価格が高くなる傾向があります。
メリット:品質管理や保証体制がバッチリ。
デメリット:料金が割高。家に予算が回り、家と不釣り合いなお庭になる事がある