収納スペースがない場合や建物内で保管したくない物、また決まったシーズンでしか使用しないものを収納するのに物置は便利です。
物置設置を考えるとき、どのようなものを選べばよいのでしょうか?
物置のサイズをカタログで確認する
参考商品:ヨドコウ:エルモ1811 標準高
まず物置のサイズを確認しましょう。
だいたいメーカーのカタログを見ると、6つの寸法が書かれています。
- 本体幅(画像下側の2,313)
- 本体出幅 (画像下側の1,161.5)
- 本体高さ(画像左側の2,061)
- 屋根幅(画像上側の2,278)
- 屋根出幅(画像上側1,365.5)
- 屋根高さ(物置右側の2,20.5)
表示されている寸法は外側の寸法なので、実際の収納スペースは小さくなります。
収納量と収納する物、収納できない物
物置内は外気の影響を受けて、夏場で物置内は48度近く上がります。
そのため温度によって品質が劣化する物や食品などの収納には不向きです。
一般的に冷暗所保管とされるものは物置で保管しないほうがよいでしょう。
何を収納するかで物置のサイズが変わってくると思います。
必ずカタログに記載されている有効室内寸法もチェックしておきましょう。
また物置は参考写真の通り屋根部分が少し出ていますので、合わせて確認しておきましょう。
その他、物を入れる時に扉がどれぐらい開くか「有効開口寸法」も見ておきましょう。
また高さ制限がある場所での設置を考えるとき、ブロックを含めた高さも確認しておきましょう。
それではよく収納する物をあげてみますと、
- タイヤ(下の表を参照)
- 灯油タンク18L(約 幅34×奥行き18×高さ39cm)
- ファンヒーター10畳タイプ(約 幅49×奥行34×高さ47cm)
- 除雪スコップ(約 全長1.2m×幅34cm)
- ガーデニング道具(小さなものであっても、かさばったりするものがあります)
- 子供の遊び道具(いろんなサイズがあります)
- 自転車 (大人用で 約 全長190×幅60cm)
…etc
このような感じかと思います。
中でもタイヤは小さめの物置を選んだ場合、ちゃんと収納できるか気になるところです。
参考までにタイヤをあげますと、
排気量
|
タイヤサイズ | 外 径(mm) | タイヤ4本総幅(mm) |
---|---|---|---|
軽自動車 | 155/65R 13 | 532 | 620 |
1000cc以下 | 165/70R 14 | 590 | 676 |
~1500cc | 185/65R 15 | 621 | 756 |
~2000cc | 195/65R 15 | 636 | 796 |
~2500cc | 205/65R 16 | 672 | 848 |
~3000cc | 215/45R 17 | 670 | 896 |
3000cc以上 | 225/45R 18 | 660 | 900 |
大型4WD車 | 275/60R 18 | 786 | 1136 |
所有している車のサイズを調べて、必要なスペースを確認しましょう。
キャディバッグや釣り道具など高さのあるものを収納する場合は、棚板のレイアウトを確認し、縦長のものが収納できるか確認しておきましょう。
物置の設置場所
物置は敷地内ならどこでも設置してもよいわけではありません。
安全に設置できる場所かどうか確認して設置しましょう。
設置に適さない場所
- マンションやビルなど屋外の風当たりが強い場所
- バルコニー等で避難通路となっている場所
- 崖っぷち
- 室外機や給湯器設備などの近くで湿気や熱気の影響を受ける場所
- 柔らかい地盤や湿気の多い場所
- 落雪や雨水が物置の上に落ちる場所
それ以外に設置場所によっては隣地さんからの苦情がくる場合もありますので、クレームの可能性がある場合は事前に隣地さんに確認を取っておく方がよいかもしれません。
また物置はいったん設置すると移動が難しいので、敷地の動線なども考慮して、設置場所を検討しましょう。
設置の設置スペース
物置を設置する場合に必要なスペースですが、外壁やフェンスなどから約10~20cm離す必要があります。
また設置場所により軒下寸法やその他の障害物がないか確かめましょう。
注意点として、落雪による物置の破損の可能性があるところには設置できません。
隣地側に設置する場合にも、隣地屋根からの落雪がないか確認しましょう。
また物置は転倒防止アンカーをつけるために土間の上に設置する方が望ましいですが、土や砂利に設置の場合は穴を掘りアンカーをモルタルで固定して取り付けます。
組み立て・設置施工
物置はDIYで組み立て設置はできますが、水平に設置したり、転倒防止アンカーを取り付けたりする作業がありますので、 慣れた人が設置する方がよいでしょう。
自分で組み立てる場合は事前にメーカーのWEBサイトから組立説明書をダウンロードして読んでおくとよいでしょう。
物置組み立て作業の流れとして
- 作業に使用する道具の準備
インパクトドライバー
ソケットレンチ(インパクトドライバーに取り付けるもの)
スケール
水平器
ラチェット
脚立 - 設置場所に基礎ブロックを設置
自分で組み立てる場合、基礎ブロックは別途用意する必要があります。
カタログに必要な個数が記載されていますので、事前に準備しておきましょう。 - ベースを水平に設置
- 壁パネル取付
- 屋根の取付
- 棚板の取付
- 扉の設置
- 転倒防止の取付
商品によりますが、だいたいこのような流れとなります。
デザイン・機能
いかにも物置という感じではなく、もっとおしゃれな物置を設置したいと思うことはありませんか?
そういう見せたい素敵な物置を紹介したいと思います。
欧風テイストの木製物置 (オンリーワン)フォレスタ
サイズ(mm)W1900×D900×H1860(SH1730)
無垢材が素敵な物置です。
FRP製物置 (オンリーワン)KOBO
サイズ(mm)W2000×D2000×H2000
物置っぽくないフォルムがかわいいです。芝生やナチュラルガーデンに合いそうです。
大人可愛い物置(ディーズガーデン)ディーズシュッドカンナフレンチシック
サイズ(mm)W1675×D835×H1985
オプションでフラワーハンガーやミニフックがありますので、植木鉢のハンギングやこだわりのガーデングッズを吊り下げることができます。
ブリティッシュデザインがカッコイイ物置(ガーデンナップ)メタルシェッド
シングルドアタイプ サイズ(mm)W1835×D2430×H2085
サイズがいくつかあり、 バイクが保管できるような奥行きが長いタイプもあります。
耐雪・雨
物置はシーズンで使用する物を片づけたりして便利なものですが、お住いの地域の積雪状況に対応しているかどうかも重要です。
物置に標準地型と積雪地型が設定されているものがあります。
お住いの地域にあったタイプの物置を選びましょう。
おおよそメーカーでは一般地が~60cm、積雪地で100~120cm、豪雪地で150cmで設定されているようです。
積雪区分(ヨドコウの場合)
- 一般型 積雪60cm
「1200N/㎡(約120kgf/㎡)まで」 - 積雪型 積雪100~120cm
「3000N/㎡(約300kgf/㎡)~3600N/㎡(約360kgf/㎡)まで」 - 豪雪型 積雪150cm
「4500N/㎡(約450kgf/㎡)まで」 - 超豪雪型 積雪約200cm
「6000N/㎡(約600lkgf/㎡)まで」
となっています。他メーカーでも近い数値になっています。
ちなみにkgfとは重量を表す単位です。
物置の耐雪の数字は雪の質量(kg)ではなく重量に対してであり、どれぐらいの重さに耐えられるかではなく、どれぐらいの力に耐えられるかを表しています。